人体の基礎知識 - 「すいな」テキスト No. 006
2019/10/20
人体の成り立ち
解剖学と生理学
私たちの体は約60兆個の細胞からできているといわれています。
そしてその細胞はそれぞれ独自の働きをして、高度に組織化されていて互いに協力しあい、生命を維持するのに必要な機能を果たしています。
人体の仕組みを知るためには解剖学と生理学があります。
解剖学は人体の構造について、生理学は機能についてと分けることができます。
整体に携わる人は人の体に触れる以上人体の成り立ちについてしっかり勉強する必要があります。
人の体は老若男女、千差万別で通り一遍に見ることはできません。特にお年寄りには細心の注意が必要です。骨が脆くなっていて安易に押圧をすると骨折ということにもなりかねません。また、若い方でもけがや体調不良、持病をお持ちの方など、それぞれが特有の状態にあります。
女性の場合は妊娠や生理なども要注意です。
また、ストレスなどによる精神的疲労などは体だけを施術しても軽減することはなかなか難しいところです。そのひとの生活の背景にも触れるからです。
ですから「整体はその人の人生に触れること」を肝に銘じて、人体の成り立ちをよく理解して施術をする必要があるのです。
ここでは「すいな施術」に最低限必要な解剖学として人体の骨格と筋肉について解説し、次に生理学として内臓の機能について説明していきます。
「すいな施術」においては経絡、経穴、骨格、筋肉、内臓そして氣というものがすべてに連携していますので基本をしっかり理解していきましょう。
人体の構成
人体の構成の基礎は骨、筋肉、神経、血液、リンパ、内臓です。
Ⅰ. 骨
- 骨の基礎
骨は体を支える支柱で、関節を作り、内臓の保護をし、骨髄の造血作用があります。
カルシウム、リンを貯蔵し血中濃度の恒常性を保っています。
人体の骨は以下の構成になっています
頭 22
舌 1
耳 6
背骨 26
胸 25
肩~手 64
骨盤~足 62
合計 206
1. 頭蓋骨(とうがいこつ、ずがいこつ)
頭蓋骨は舌の骨1個を含めて23個です。
主に脳を守る働きをしています。
2. 背骨(脊椎)
背骨は 頸椎(けいつい)7個、胸椎(きょうつい)12個、腰椎(ようつい)5個、
仙骨(せんこつ)1個、尾骨1個、合計26個で構成されています。
背骨は体の支柱として体重を支え、地面からの衝撃をやわらげ、脊髄を保護しています。
3. 胸の骨(胸骨)
胸骨1個、肋骨12対、合計25個から構成され、肺と心臓を守っています。
呼吸の際は胸郭の拡張と収縮を繰り返します。
圧迫に弱いので高齢者や子供には注意が必要です。
4. 骨盤
骨盤は寛骨(かんこつ)が左右に1対、腸骨(ちょうこつ)、恥骨(ちこつ)、
坐骨(ざこつ)がそれぞれ1個ずつあり、腸、泌尿器や生殖器を維持、保護しています。
- 骨の役割
- 体を支える支柱
- 関節を形成し、屈折の運動機能を持つ
- 内臓の保護
- カルシウム、リンを貯蔵し、血中濃度の恒常性を保つ
- 骨髄には造血作用がある
- 骨の種類
長骨(ちょうこつ) :長い骨 - 四肢
短骨(たんこつ) :短い骨 - 手足
扁平骨(へんぺいこつ) :平らな骨 - 肩甲骨、頭蓋骨
不規則形骨(ふきそくけいこつ):形が不規則な骨 - 椎骨
種子骨(しゅしこつ) :機械的効率がある - 膝蓋骨
- 骨の構造
・骨質 : 骨の表面の緻密骨でカルシウム、
リンを主成分とする
血中のカルシウムが不足すると
骨からカルシウムが減る
・骨膜 : 骨の一番外側の薄い膜で血管、
神経があり、骨に栄養、知覚を与え、
骨折をしたときは修復作用がある
・海綿質 : 骨の内部にある網目構造のスポンジ状
の物質で、その網目に骨髄がある
・軟骨 : 関節等の接触面の保護、回転運動を補助
して呼吸時には胸部を拡張収縮させる
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