ツボの位置と押し方
2024/08/31
ツボは強く押さない
中国医学の起源は4000年の歴史と言われますがこれは中国文明の歴史が4000年と同じことになります。
実際には「黄帝内経」が著されたときで今から約2500年前とされています。
世界の3大医学の
アーユルヴェーダ(インド)、
ユナニ(イスラム圏パキスタンーギリシャを起源とする)
とともにヒマラヤ山脈周辺で生まれました。
いずれも文明発祥とともに生まれたということです。
中国医学が日本に入ったのは平安時代と言われています。
日本と中国の交易に伴って僧侶などによってもたらされました。
それが数百年にわたって日本で鍼、漢方、按摩(後の推拿)などが伝統医学として伝わりました。
推拿は中国で按摩推拿(アンモウスイナ)と呼ばれていました。
日本では“あんま”という呼び方で使われていました。
陰陽五行、気の流れ、経絡と経穴、病因病機、弁証論治など複雑な中国医学の理論と鍼、灸、漢方などの施術や処方に加えてマッサージの原点である推拿を実践するときに皆さんが混乱するのが経穴=つぼの位置と押し方です。
ツボ押しの本はいっぱい出ているが実践している人は少ない。
私のスクールに入学する方も全員が「ツボは独学で挫折した」と話します。
参考書ではツボの位置を絵や写真で示していますが平面で描かれたツボを立体の(実際の人体)で当て方から押す方向まで示されたものはありません。
また実際に人体にやったとしても相手の感じ方が違いますし、人によって位置が微妙に違います。
鍼灸の先生でも「ツボは人によって違う」というくらいです。
ですから独学でツボ押しをマスターするのはできないのです。
私の経験から「ツボ押しは経験が必要」ということになります。
このノートでは今までなかったツボの探し方、押す方向、圧の加え方など、難解なツボの押し方について解説します。
平面図で描かれたツボの位置は正確ではない
例えばハムストリングス(太ももの後ろ)に“いんもん”というツボがあります。
平面図では“きれいに並んだ筋肉”の間に示されていますが、実際の施術でうつ伏せに寝てもらったときはその筋肉の重みで足の内側に垂れ下がることになって真上からみた平面図の位置からずれています。
そのため実際には少し内側から筋肉を平面図のように戻してから押し込みます。
強く推すと効かない
ツボは強く押してはいけません。
鍼の100倍の太さがある親指の先でガツンと押すと筋肉が反発して固くなるのでうまくツボに当たりません。
まずツボの場所にそーっと指をあてます。
ゼリーを崩れないようにやさしく指で押すていどです。
それからゆっくりと筋肉を押していくと指先に抵抗を感じたら押すのをやめてそのままキープします。
これを停止圧といいます。
そのまま10秒キープすると停止した圧が“ツボ”に向かって浸透していきます。
これを浸透圧といいます。
浸透圧が効くと“うう!”とか“しびれる!”という反応が出てきます。
これがツボに効かせる方法です。
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