１０年前僕はガラケーだった。

 

僕が「すいなスクール」を立ち上げて１０年、社会の進歩はとても速く、年配者にはついていくのがたいへんだった。

なんといってもスマホの普及はすさまじく、いまはスマホがなければ生きていけないような時代になった。

放送を見たり聞いたりすれば必ず「詳しくはネットで！」と言われるが、インターネットを使わない（使えない）人はどうするんだろうと自分も含めて心配する時代だ。

 

１０年前僕はガラケーだった。

PCでホームページを作ってインターネットにUPして満足していた。

そのころにスマホが若い人たちに急速に普及したのだが、ネットはPCで、電話はケータイで十分、と考えていた僕に大きなカルチャーショックが襲った。

 

あるとき僕の友達に「オレのHPをスマホで見てくれないか？」と頼んだところとんでもない画面を見せられた。

 

PCの画面がそのままスマホに反映されていたので、でかい文字と画面がそのまま反映されて上下左右がはみ出ちゃっていた。

 

「ウワー、これじゃスマホを使っている人たちに見られるわけがないな⁉」となって、その足で携帯ショップへかけこんだ。

スマホとはいうけどまだアンドロイドとＩフォンの区別もつかない状態だった。

 

それからのスマホ事情はすさまじく進み、写真や動画、ＦＢやＹＯＵＴＵＢＥ、オンライン会議や授業、買い物から支払いまでスマホでできないことはないのだ。

 

僕のようなロートルにとってはその都度スマホに対応するように格闘するのだが、慣れた人が３時間でできることが１～2日かかってしまう。

 

しかもやっと出来て、これでしばらく大丈夫だろうとホッとしているとまた新しい作業が襲いかかってくるのだ。

 

いまはＰＣを持たない人が多くなってインターネットの検索もスマホが８割だ。

 

まだまだ”スマホ攻撃”はとどまることはないだろう。

 

いまはストレスがとても強い。

 

いまこのスマホの使い過ぎが逆にマッサージの世界に影響を与えているんじゃないかと思うことがある。

 

あの小さい画面でゲームや勉強や仕事までできてしまうのでスマホを一瞬たりとも手放すことができないということは体に負担がかかっているのは明らかだ。

 

 

目から入った情報は脳に刺激を与え、その刺激が首や肩に積もったり、悪い姿勢が腰に影響したりしていると思われる。

 

ただでさえ今はコロナ自粛で閉塞感が強いので内部からも外部からも様々な刺激が身体を突き刺してくる。

そういうお客さんが増えているのは事実だと思う。

 

 

僕は、アナログの代表格である「すいな」は、心身をいやすためにいまの時代にピッタリな方法だと思っている。

 

１～２時間ゆったりと寝ていいただいて、全身をほぐし血流を良くして経絡とツボを程よく刺激して自律神経に働く、気が付けばいつの間にか施術が済んでしまった、ということも少なくない。

 

コリがとれてリラックスできて頭がスッキリする一石三鳥の施術である。

 

こういう施術ができるのは「すいな」だけだ。

 

でも、さあこれでまたスマホに向かうぞ、というのはちょっと考えた方がいいが、僕はいつも伝統を守りかつ現代に適応できる努力を続けなければいけないと思っている。

 

いまは東京に数件の「すいなスクール」があるが、僕は東京で一軒だけの「すいな整体スクール」を目指していくつもりだ。