やさしい東洋医学の基本と「すいな」整体法 1
2019/02/24
東洋医学に興味があるんだけど良く解らない!というあなたに分かりやすく解説します。
東洋医学という言葉は中国医学がアジアに広まって各国で普及したものと言われています。
ですから中国医学を基本としてその国独自に伝わっていったものとなるでしょう。
日本では1300年も前から中国との交流があって仏教といっしょに少しずつ持ち込まれたと言われています。
按摩、鍼、灸、漢方など日本での中国医学の導入は早かったのだと思います。
1)人と自然の統一性
人体観
中医学には人体観という考え方があって、森羅万象、絶えず運動し相互に関連しあっていて、人と自然の統一性を重視している点にあります。
自然の変化は直接的、間接的に人体に影響し、人体はこれに対応して様々な反応を示しています。
例えば
季節や気候の変化、朝夕、昼夜による私たちの体の対応と精神状態の変化などがあります。
そして人体は整理上、このような変化の法則に適応していると考えているのです。
中医学では季節を五季(ごき)に分けてそれぞれ特徴を定義しています。
春は温暖、夏は炎熱、長夏(ちょうか)は湿気、秋は乾燥、冬は寒気というように私たちが普段気にしたり、気をつけていることを医学に応用しているのです。
有機的統一体
人体の組織は互いに連絡しあい、互いに影響しあっています。
五臓を中心に生理的な相互関係があり、経絡(気の通り道)が個々の構成要素を連絡しているとみています。
病変は経絡を通じて内臓の機能が体表や器官に反応が現れ、また体表や器官の変化も経絡を通じて関係する臓腑に影響しているのです。
ですから局所の不具合がある場合、例えば肩こりや腰痛等、まず体全体を観て局所との関連を考察する必要があります。
肩こりや腰痛は激しい運動や力仕事、デスクワークや家事などで長時間同じ姿勢を続ける場合に発生しやすいのですがこのような外的要因だけでなく、胃、肝臓、腎臓などの不良も考慮しなければならない、ということです。
そういう面で人体は有機的統一体ということがいえるのです。
2)陰陽学説
宇宙間のあらゆる事物は、すべて陰と陽の相互に対立する2つの面を含んでいる、と定義し医療に応用しています。
中医学では人体に対して、推動(ついどう)、温絇(おんく)作用をもつ氣を「陽」とし、人体に対して栄養・滋潤(じじゅん)作用をもつ氣を「陰」と称しています。
例: 陽 - 上・天・日・昼・晴・日・熱・動・昇・外・明・・・・・
陰 - 下・地・月・夜・曇・水・寒・静・降・内・暗・・・・・
陰陽は絶対的なものではなく相対的なものであり、陰は陽に転化し陽は陰に転化することができるとしています。
この陰陽の依存関係を人体の臓腑組織の構造と機能との関係で、肝臓、心臓などの五臓は陰、胃や腸などの腑は陽と定義して互いに依存しあう関係としています。
(陰) (陽)
肝 - 胆
心 - 小腸
脾 - 胃
肺 - 大腸
腎 - 膀胱
陰陽のどちらも他の一方を牽制し制約する作用と力を持ち、相手と自身を常に動態的バランスのとれた状態にしています。
陰と陽はお互いにかたよった行き過ぎを矯正しています。
人体はひとつの有機的な統一体であり、陰陽が互いの行き過ぎを制約し、動態的なバランスのとれた状態が健康状態ということです。
病理変化への応用
疾病は陰陽の相対的バランスが失調した結果として発生すると考えています。
疾病の発生と発展には、正気(しょうき)と邪気(じゃき)が関係しているとしています。
正気とは正常な人体の構造と機能を指し、邪気とは各種の疾病を引き起こす因子のことです。
この陰陽のバランスを四診(ししん)という診断にに応用します。
四診とは 望(ぼう)、聞(ぶん)、問(もん)、切(せつ)の4つの診方で
色つや、話し声、口数、手足の動き、熱、寒がる、飲み物、皮膚や脈などで症状を判断します。
ー次回に続きますー
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